2024/12/06
その建具、何かが違う?美しい空間づくりの秘密|家づくりのポイント
こんにちは、柳橋です。
前回に引き続き、「ディテール」についてのお話です☃️
◇
今回は特に内部に注目してみましょう。
突然ですが、クイズです。
下の2枚の写真で違うところがひとつあります。
さて、どこでしょうか?
ヒントは建具です。
正解はこちら。
写真を比べてみると、
1枚目は一般的な高さ2mの建具。
もう1枚は、ハイドア仕様と呼ばれる
天井いっぱい(高さ2.4m)の建具を使っています。
一般的な高さの引き戸では、建具との間に壁ができてしまい
空間に余分な「線」が生まれます。
一方、ハイドア仕様の引き戸では
天井と建具の間に余分な線がなくなるため
天井部分の羽目板がより引き立ち、
空間全体がより美しく見えるのです✨
◇
さらに、建具の隣にあるキッチンの戸棚にも工夫が。
この戸棚「フロート仕様」となっており、
天井と戸棚の間に壁が見える設計になっています。
こちらも比較写真をどうぞ😌
天井いっぱいまでの戸棚では、
壁の高さの1/3ほどの高さを使います。
先ほどは余分な線をなくしたのに対して
こちらはあえて壁を見せています。
それは人間は目線より上に大きな塊があると
「重み」を感じるからなのです。
建具は面、に対して戸棚は箱なので
あえて空間を空けることで、
まるで浮いているかのような「軽さ」を感じさせるように
工夫しました。
◇
重いものは下に、軽いものは上にあることが
自然の摂理だからでしょうか。
住まいのインテリアもこの考え方を意識すると
自然で心地よい空間になりますよ。
◇
以上を踏まえて、
最後に比較してみてください。
素材はもちろんのこと、
「線」や「重さ」にも配慮することで
他とは一味違った美しい空間になります。
ぜひ今回の写真を参考に、
住まい作りのヒントにしてみてくださいね。
では、また🌿