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2024/12/06
その建具、何かが違う?美しい空間づくりの秘密|家づくりのポイント

こんにちは、柳橋です。

前回に引き続き、「ディテール」についてのお話です☃️



今回は特に内部に注目してみましょう。

突然ですが、クイズです。
下の2枚の写真で違うところがひとつあります。
さて、どこでしょうか?


ヒントは建具です。

正解はこちら。

一般的な高さ(H=2000)の引き戸
ハイドア仕様(H=2400)の引き戸

写真を比べてみると、
1枚目は一般的な高さ2mの建具。
もう1枚は、ハイドア仕様と呼ばれる
天井いっぱい(高さ2.4m)の建具を使っています。

一般的な高さの引き戸では、建具との間に壁ができてしまい
空間に余分な「線」が生まれます。

一方、ハイドア仕様の引き戸では
天井と建具の間に余分な線がなくなるため
天井部分の羽目板がより引き立ち、
空間全体がより美しく見えるのです✨



さらに、建具の隣にあるキッチンの戸棚にも工夫が。
この戸棚「フロート仕様」となっており、
天井と戸棚の間に壁が見える設計になっています。

こちらも比較写真をどうぞ😌

天井付の吊戸
天井との距離が空いている吊り戸

天井いっぱいまでの戸棚では、
壁の高さの1/3ほどの高さを使います。

先ほどは余分な線をなくしたのに対して
こちらはあえて壁を見せています。

それは人間は目線より上に大きな塊があると
「重み」を感じるからなのです。

建具は面、に対して戸棚は箱なので

あえて空間を空けることで、
まるで浮いているかのような「軽さ」を感じさせるように
工夫しました。



重いものは下に、軽いものは上にあることが
自然の摂理だからでしょうか。

住まいのインテリアもこの考え方を意識すると
自然で心地よい空間になりますよ。


以上を踏まえて、
最後に比較してみてください。




素材はもちろんのこと、
「線」や「重さ」にも配慮することで

他とは一味違った美しい空間になります。

ぜひ今回の写真を参考に、
住まい作りのヒントにしてみてくださいね。

では、また🌿

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