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2024/05/23
組子の造作建具|現場レポート

こんにちは。宮崎です。

5月も終わりに近づき、
いよいよ梅雨の季節がやってきますね🐌☂️

雨の日が続くと思うと少し憂鬱ですが、
そんな時こそお家でゆっくり過ごす時間が増えるのも悪くないものです。

お家で過ごす時間を、
まるで旅館で過ごすような
癒しの空間にできたらいいなと思いませんか?


今日はそんな空間を叶えることができる日本の伝統美
「組子」についてご紹介したいと思います✨



組子とは

組子(くみこ)は、日本の伝統的な木工技術で、
木材を接着剤や釘を使わずに組み合わせて
美しい幾何学模様を作り出す技法です。
障子や欄間、家具などに広く用いられ、
美しい繊細なデザインが特徴です。

組子の歴史

組子の起源は奈良時代(710年 – 794年)と言われています。

仏教の影響で寺院の建築が盛んになり、
装飾技術として組子が発展しました。

その後、平安時代には寺院のほか
貴族の邸宅の装飾などにもに広がり
鎌倉時代から室町時代にかけて、
さらに技術が進化し、

精巧な模様が作られるようになり
建築だけでなく家具や調度品にも
組子が取り入れられるようになっていったそうです。

伝統技術とは知っていましたが
そんなに昔からあるとは驚きですね!

組子のデザインの種類

組子の魅力は、
その繊細なデザインと多様な模様にあります。

代表的なものだと、
・麻の葉
・亀甲(きっこう)
・胡麻(ごま)
・網代(あじろ)
・鱗(うろこ)
・七宝(しっぽう)
・市松(いちまつ)
などがあります。

広い空間の商業施設や店舗だと、
複数の模様を組み合わせて使っているのも見かけますね👀

複数の模様を用いた面積の大きい組子を住宅に取り入れるのは、
少し派手になりすぎるので
バランスを見ながら取り入れる必要がありますが、

出掛けた先で大胆にデザインされた組子を見つけると、
その優美さについ立ち止まって見入ってしまいます。

弊社でも
組子を取り入れた和風、和モダンの空間を
提案させていただくことがあります。


とても美しいです・・・!

ワンポイントの組子でも存在感があり、
凛とした中にもどこか柔らかい空気が流れます。

今、リノベーションをさせていただいている
お家でも組子の造作建具を製作中です。

作っている過程を見てみたい!と思い
建具屋さんの工房にお邪魔してきました。


これが組まれていくのですね!
それにしてもすごい本数です。

組んでいる最中はこんな感じです。

すでに繊細で美しい雰囲気の片鱗を感じます。
今回は建具全面が組子になります。

楽しみすぎます😆


寸分の狂いなく、
正三角形と正六角形が作られていきます。
いつも思いますが職人さんって本当すごい!
毎回感謝です。

今後、出来上がりも掲載したいと思いますので、
ご覧いただけたら嬉しいです☺️

では、また。

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