2022/06/30
国産の木材を使うということ(2)
こんにちは、柳橋です。
6月も最終日。
暑さが続いていますね。
そんな日はお家の中で、
家づくりの知識を深めませんか?
と、いうわけで
前回の続きいってみましょう!
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前回までは木材自給率の上昇と
その要因は燃料材。
そして燃料材は間伐(かんばつ)ではなく、
皆伐(かいばつ)が主な方法ということを
お伝えしました。
皆伐とは冒頭の写真のようなイメージです。
ここに大雨や台風がきたら
大変なことになりそうなのは
想像がつきますよね。
再生可能エネルギーや
木質バイオマス発電。
聞こえはいいのですが
現状、このような山が増えているのは確かです。
人工林のサイクル
では、どのように木を使っていけば
森林にとって良いと
言えるのでしょうか?
人工林では、間伐(かんばつ)が行われないと
- ・木と木の密度が高くなる
- ・地表に日光が届かない
- ・根が細く発達しない
- ・下草が生えず土壌が失われる
という状況になります。
そうすると・・・
- ・土砂崩れの原因になる
- ・二酸化炭素の吸収量が低下する
- ・森林に関わる働き手が減少する
という問題が起こります。
理想的なサイクル
次に、理想的なサイクルとは
どのような状況なのでしょう?
適材適所に木材が利用されると
間伐し、育て、収穫していくという
サイクルが生まれます。
そうすると・・・
- ・地表に日光が入り下草で覆われている
- ・幹が太く、根も発達
- ・二酸化炭素の吸収能力を維持向上
- ・下草がはえ、土壌を保持し、土砂崩れ等を防止
- ・林業とその地域の活性化
森林にとっても私たちにとっても
良い環境が持続していくことになります。
まとめ
現在、国内ではCLT(直交集成板)という材料を使った
公共建築も多くなってきています。
技術力の向上により
今まで木材では作ることが難しかった
大規模な建築が今後も増えていきそうな予感です。
創家では、柱や土台、無垢のフローリングなど
適材適所で国産の木材を使用しております。
また、新築だけではなく
リフォームやリノベーションにも力を入れています。
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少しむずかしい内容にはなりましたが、
決して他人事ではない国内の木材事情。
国産の木材を使った家に住むということは
日本の林業を応援し、日本の森林を守るということを、
頭の片隅にでも置いていただけるとうれしいです。
では、また^^