2018/06/17
C値【後編】
こんにちは。宮崎です(^^♪
今日のブログは前回の続きで、C値(気密)についてです(*^_^*)
(前回のブログはこちらからご覧いただけます)
断熱に関しては2020年に義務化が決まっているのですが、
気密値に関しては今の日本に規定はありません。
と前回終わりましたが、
実は過去にはC値の基準値が定められていたことがありました( ゚ ω ゚ ) ! !
1999年に制定された【次世代省エネ基準】 には、
C値は東海地方で5.0cm2/m2以下と定められていたんです!
5.0という数字は世界基準で見ると隙間だらけ。
家一軒に対して小窓が一箇所空いているような隙間です(>_<)
他の先進国から失笑を買うような数値でしたが、
それでも基準はありました。
しかし。。。
2012年に制定された【改定省エネ基準】からは、C値の規定は削除されています。
そして2020年に復活するということもないようです(>_<)
いくら2020年基準で断熱を頑張っても、隙間だらけの家では快適なはずがありません。
穴のあいた冷蔵庫を想像してください(´^`)
絶対に熱、逃げますよね?(^_^;)
断熱性を高めた家を快適に保つには、高気密であることが必要不可欠です。
なのに、C値の規定はどうして削除されてしまったのでしょうか?
一説では、その数値の実現のしにくさにあったのでは?と言われています。
断熱性能というのは、決められた性能の断熱材を、
決められた厚みで使用することで満たすことができます。
一方、気密性能というのは実測でしか測ることはできず、
現場の施工精度や大工さんの腕によって左右される部分が非常に大きいのです!
実際、C値を基準化してみたものの、その数値を満たすことができないメーカーや工務店があまりに多く、基準から外さざるを得なかったのです。
そして、表立っては知られていない、もう一つの理由。
それは、ここには書くことが出来ないので、気密断熱の知識が豊富な工務店、または私に直接聞いてくださいませ(o´∀`o)
そんなこともあり、基準がない今、C値を測り、高気密施工(C値1.0以下)を行っている大手メーカーは、私は片手で数えるほどしか知りません(>_<)
C値1.0という数字は、以前北海道で基準とされていたC値2.0の半分の隙間面積です★
そして創家が今回C値を計測した2邸のお家ですが、
2邸ともC値は0.8cm2/m2!
高気密と言える数字が出ています(*^_^*)
ちなみに高気密高断熱でおそらく日本で一番有名な会社さんで、C値は0.6前後のようですね★
それぐらいの数値を求めるには、施工精度に加え、窓の制限をする必要があります。
←こんな大きな引違窓は、実は気密値を出すには不利なんです(^_^;)
気密を優先するなら、滑り出し窓を多用し、窓を小さくすることも必要です。
←横滑り出し窓
実際にその工夫を重ね、C値が0.3を切るお家も建てさせていただいたこともあります(^^)
ただ、私たちとしては、せっかくの完全自由設計なので開放感や外の景色とのつながりも大切にしたいと思っています(^^)
出来るだけ設計を制限せずに高気密(もちろん高断熱も)にするように心がけ、
お客様のご要望に寄り添ったお家を建てさせていただきたいと思っています♪